【問題】あるコールセンタでは、AIを活用した業務改革の検討を進めて、導入するシステムを絞り込んだ。しかし、想定している効果が得られるかなど不明点が多いので、試行して実現性の検証を行うことにした。このような検証を何というか。
ア.IoT
イ.PoC
ウ.SoE
エ.SoR
こんにちは ブログを書いているハコフグです
上の問題の解答と解説を詳しくまとめています。

ITパスポート試験 令和5年(2023年)に出題されました
ちなみにこの問題をベースに、生成AIで書き出した画像がこちら!

正解はこちら!
イ.PoC
解説していきます
イ.PoC(概念実証:Proof of Concept)とは
PoCは「Proof of Concept」の略で、日本語では「概念実証」と訳されます。 新しい技術やアイデア、システムなどが、本当に実現可能か、効果があるかを、本格的な開発に入る前に検証することを指します。
新しいシステムやサービスを開発する際に、いきなり大規模な開発を始めるのではなく、まず小さく試して、そのアイデアが「机上の空論」ではないか、「本当に動くのか」「期待する効果が得られるのか」を確認するための初期段階の活動と理解しておくと良いでしょう。正しいです。
PoCの目的:
- アイデアの実現可能性を確認する。
- 技術的な課題やリスクを早期に発見する。
- 投資判断の材料とする。
- 関係者の合意形成を促進する。
PoCの例:
- 「ブロックチェーン技術を使ってデータの改ざん防止ができるか?」を、シンプルなデータで検証してみる。
- 「AIを使った顧客対応システムは、実際に顧客の問い合わせに的確に答えられるか?」を、一部の質問データを使って試してみる。
ア.IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは、
IoTとは身の回りのあらゆる「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することで、私たちの生活や社会が便利になる仕組みです。
例えば、家電が外出先から操作できたり、工場の機械が異常を検知して知らせてくれたりします。これにより、モノから得られるデータが活用され、新しいサービスや効率化が生まれます。正しくないです。
ウ.SoE(System of Engagement)とは
SoEは「顧客とのつながりを深めるシステム」です。
顧客(エンドユーザー)とのエンゲージメント(関係性や結びつき)を強化することを目的にしています。SNS連携、スマートフォンアプリ、Webサイトなど、顧客が直接利用するインターフェースを通じて、情報提供やコミュニケーションを活発に行い、顧客体験(CX)を向上させます。正しくないです。
具体例:
スマホアプリでのプッシュ通知: 顧客の興味に合わせた情報やクーポンをリアルタイムに配信。
ECサイトのレコメンド機能: 顧客の購入履歴や閲覧履歴に基づき、おすすめ商品を提示。
SNSと連携したキャンペーン: 顧客がSNSで商品について発信すると、特典がもらえる。
エ.SoR(System of Record)とは
SoRは「System of Record」の略で、企業の基幹業務を支えるシステムです。主に、正確なデータを記録し、整合性を保つことに重点を置いています。会計、受発注、生産管理などが該当し、安定稼働と信頼性が非常に重要です。正しくないです。

PoCとプロトタイプを混同してしまうのだけど、違いを教えて。

確かに、PoCとプロトタイプは、何となく似ているね。ふたつの違いを参考までに表にしたので、確認しておこう!

コメント